高等部授業紹介

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◆高等部の教育課程について

本校の高等部の教育課程は、生徒の障がいや実態に応じて大きく3つ(A類型・B類型・C類型)に分かれています。

A類型は、高等学校に準ずる教育課程で、肢体不自由のみの障がいを持つ生徒が対象になります。普通科の高校と同様の内容で、国語・地歴・公民・数学・理科・保健体育・外国語・家庭・情報などの教科の学習が中心です。高等学校学習指導要領に基づいた科目設定のもと、生徒の実態に合わせて授業を行います。通常の高校との違いは、「自立活動」が入っているところです。自立活動とは、障がいによる学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するための学習です。本校では主に、身体の動きやコミュニケーション力の向上に向けた学習をしています。


B類型は、知的障がいに対応した教育課程で、肢体不自由と知的障がいを併せもつ生徒が対象になります。国語・数学・理科・社会・英語・音楽・美術・家庭・体育などの教科の学習の他に、自立活動や、いろいろな教科等の内容を総合的に学習する「各教科等を合わせた指導」があります。各教科等を合わせた指導として、「日常生活の指導」「生活単元学習」「作業学習」を学習します。

 

C類型は、自立活動の学習が中心の教育課程で、障がいの程度が重度の生徒が対象になります。教科の授業は体育と音楽で、「各教科等を合わせた指導」として、「日常生活の指導」と「作業学習」があります。

*「作業学習」はCⅠ類型のみ実施


国語

 B類型では、国語への興味関心を高めたり卒業後の生活に役立てたりすることを目標に、生徒の実態に合わせて、様々な文章の音読や内容読解、韻文の創作、会話表現や敬語の学習等に取り組みます。

 



  社会

 
 B類型では、生徒の実態に合わせて学習内容を工夫し、3年間を通じて卒業後の生活に必要な内容を中心に学習しています。また、調べ学習や体験的学習などを行い、身の回りの地理的、歴史的事象や時事問題に興味・関心が高まるような活動を行います。
   数学

 B類型では、「くらしに役立つ数学(東洋館出版)」や「ひとりだちするための算数・数学ワーク(日本教育研究出版)」の教科書を使って、今まで学習してきたことを復習したり、自分の身の回りのことや卒業後のことや卒業後の生活に役立つ数学について学習したりしています。

 

 

 

 

 理科

B類型の1年次では、植物や動物の成長、人の体のつくりと働き、燃焼のしくみを学習しています。2年次では気候や地震、天気の変化、生物と環境、月と太陽、物の溶け方を学習します。3年次では水溶液の性質、てこの規則性、電気の働きや利用を学習します。身近な事象や、生活に即した内容を中心に学習を進めていき、ゲームやクイズ形式で楽しく学んでいます。


写真は、大根・大豆・小豆・ゴマ・トウモロコシです。植物の発芽・成長・花のつくり・結実の観察をしました。




 家庭

  

 生徒の実態に合わせて学習内容を工夫し、被服実習や調理実習を行っています。

 生徒たちはできる限り、自分の力で作品を作り上げたり調理を行ったりしています。

 

 

 

 

 

  日常生活の指導


朝の会

 

 各クラスでの朝の会の後、各生徒の実態に応じて、歯磨き・洗顔・着替え・排泄の指導や、教室清掃、朝の読書、朝の運動などを行っています。







 ホームルーム

 

ホームルーム

学部や学年を超えて、生徒会活動や行事に向けた話し合いを行ったり、クラスごとに進路学習や性教育、各自の学習目標の設定や振り返りなどを行ったりしています。 

  







 保健体育


(ボッチャ)
 体育の授業では、ボッチャ、水泳、ゴールボール、ゴロ卓球などを行っています。生徒1人1人の実態に合わせて、ルールや用具を工夫しながら全員が楽しめるようにしています。また、「福岡県障がい者スポーツ大会」に向けて、ソフトボール投げやビーンバッグ投げ、フライングディスクなどの練習に取り組んでいます。
    
水泳)
 室内の温水プールで6月から9月、週に2回水泳の授業があります。水中でリラックスしたり、浮力を利用して歩行訓練を行ったり、泳ぐ練習をしています。



 英語

 B類型では、生徒たちの興味に合わせた内容を選んでスライド教材にしたものを使っています。B類型は基本的にTTなので、複数の教員によってより目が行き届きやすいところが特徴です。

  

 

 特別活動(児童生徒会)

  2月に次年度の児童生徒会役員立候補者の立会演説会を行います。応援演説も参考にして、選挙管理委員立会いのもと投票し、会長・副会長・書記を決定します。また、小・中・高等部の児童生徒会役員合同で、学校行事についての話し合いや、校内放送、挨拶運動などに取り組んでいます。 

 

 

 

  生活単元学習

 卒業後の生活にむけた進路学習、福祉制度についての学習、生活に関係の深い公共施設や公共交通機関の利用、買い物の仕方、余暇活動等について学習しています。

     

 

 自立活動(感覚運動)

 感覚運動は、大型遊具を使って、教師と生徒が一緒に遊びながら、揺れや傾き、回転等の様々な刺激に対して、頭部や体幹の立ち直り、立位でのバランス調整など、身体を上手に動かすことをめざす学習です。


     


 自立活動(造形あそび)

  いろいろな素材に触れながら作品を作っています。季節や行事に合わせて飾りを作ったり、作った作品で遊んだりします。楽しい作品が出来上がると、廊下に掲示したり、美術展、文化祭等に出品したりしています。

 

 自立活動(運動遊び)

  「握手でこんにちは」と「ラジオ体操」の音楽で身体を動かして授業が始まります。年間を通して「ボッチャ」「新聞遊び」「魚釣り」「ボウリング」「的当て」「リトミック」「チャンバラ」「囲碁ボール」等、種目に応じて、ルールを工夫したり手作りの教材を使ったりして生徒たちが、身体を大きく動かしたり手先を使ったりして、体も心も楽しめる内容で実施しています。




 自立活動(身体の動き)

 

 日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や上肢・下肢の運動・動作の改善及び習得、関節の拘縮や変形の予防、筋力の維持・強化を図ることを目的に、生徒ひとりひとりの実態に応じた課題に取り組んでいます。


 音楽 

  2部合唱や輪唱、合奏などで音楽活動を楽しんでいます。また、「今月の1曲」では、1か月通していろいろなジャンルの楽曲を鑑賞します。





 


 美術

 いろいろな素材に触れ、道具や表現を工夫しながら作品を作っています。作品が出来上がると、廊下に掲示したり、美術展、文化祭等に出品したりしています。

   

 作業学習(縫製・工芸班)

 縫製では、ぞうきんやエコバック、ポーチなどの製品を作っています。

 ミシンで作る小物の他に、紙ゴムなどの手作業でできる小物作りも行っています。少しづつ上手に縫えるようになり、製品がどんどんでき上っています。



 工芸では、ハゼの実のローソク、陶芸、木材加工などの作業をしています。

 ローソクの他に、陶器の小皿やアクセサリー、木工製品の小物などを、生徒の実態や興味に合わせて楽しく製作しています。出来上がった製品は文化祭や地域のイベントなどで展示しています。

      



作業学習(パソコン班)

  ワードでの文書入力練習や、フリーソフトを用いた名刺作成などを行っています。名刺作成では、本校職員から注文を受けて作っています。注文を受ける際に、敬語を用いることやきちんと受け答えをすること、注文内容に沿って丁寧に責任を持って仕上げることを目標に取り組んでいます。また、生徒に応じて入力機器や入力方法を工夫して行っています。


作業学習(チャレンジ班)


スヌーズレンの様子
 花壇や畑に野菜苗を植えて世話をしたり、感覚を刺激するあそび(スヌーズレン、トランポリンなど)をしたりして、友達や教師と活動する楽しさを味わいながら学習しています。卒業後の生活を見通し、生徒の実態や体調に合わせた活動を行っています。

 

 

産業現場等における実習




施設での実習

  

 高等部では、学校外の施設や事業所等で一定期間実習生活を体験することで、職業的自立や施設での集団生活に必要な知識・技能・態度を習得することを目的に「産業現場等における実習」を実施しています。





例年、6月と11月に「産業現場等における実習」を行っています。それぞれがめあてを立てて実習にのぞみ、施設の職員や利用者の方とコミュニケーションをとったり、作業をしたりするなど実習先で貴重な体験をさせていただいています。


 

校内実習


 

 「産業現場等における実習」に行かない生徒を対象に1週間から2週間、校内実習を行っています。校内実習では、普段の日課とは異なり作業中心のスケジュールを経験しながら施設での実習に備えています。実習終了後は、実習報告会を実施し実習の振り返りや進路決定に役立てています。

 

 前期の校内実習では、B類型はコピー用紙の包紙を利用して紙袋作りを行いました。


 C類型は生活介護を想定したレクリエーション活動(ボッチャ、ボウリング、ふれあい遊び、大型模造紙に描くちぎり絵など)を行いました。

 

 

 

 

 

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